絵本歳時記 祭りのこころThe Spirit of Matsuri

絵本歳時記 祭りのこころ

日本人は古来から稲作を中心に農耕を営んできた民族です。豊潤な四季の変化に恵まれ村落共同体を基盤とした生活から人々は自然を神として畏敬し、感謝を捧げ共に生き、先祖をも神として崇拝してきました。

共同体としての村社会にあっては人は何事も欲張らず、礼節を知り、争いを好まず利を独り占めにせず、隣人に分け与えました。

絵本歳時記 祭りのこころ「雛祭り」より

絵本歳時記 祭りのこころ「雛祭り」より

年中行事や民俗行事はこのような背景の中から生まれました。一年を祭り(ハレ)の日と日常(ケ)の日に分け上手に生活のバランスを取り、暮らしてきました。

絵本歳時記 祭りのこころ「夏祭り」より

絵本歳時記 祭りのこころ「夏祭り」より

祭りは日常からの脱皮であると同時に秩序ある生への回帰を願うものでありまた、神々への祈りでもありました。祭り — 年中行事はテクノロジー万能の現代社会にあっても輝きを失うことなく日本人のこころに生き続けています。

収録されているお話リスト

  1. 正月
  2. 初日の出
  3. かまくら
  4. 雛祭り
  5. 花見
  6. 端午の節句
  7. 田植
  8. 夏祭り
  9. 朝顔市
  10. 七夕
  11. 盂蘭盆会
  12. 道祖神
  13. 十五夜
  14. 十日夜
  15. 七五三
  16. 除夜の鐘

絵本情報

絵本タイトル
絵本歳時記 祭りのこころ
発行年
1998年1月1日
絵と文
松田 けんじ
装丁・デザイン
松田 けんじ
編集
イデア絵本委員会
サイズ
H278×W220(mm)
言語
日本語、英語、中国語(簡体字)、スペイン語
発行
株式会社 イデア・インスティテュート

イラストレーター紹介

松田けんじ 松田けんじ

1940 年、北鎌倉に生まれ、戦争のため5歳のとき山形県・新庄市に疎開し、高校卒業までを過ごす。
子供のころの体験を 「原風景」 とし、絵を描いている。

著書に、「祭のこころ」、「揺籠のうた」、「一期一會」、「祭りだ『わっしょい!』」、「どんぐりと山猫」、「狼森と笊森、盗森」、「耳なし芳一」、「竹取物語」、「うらしま太郎」などがある。

松田けんじ ホームページ

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  • 七十二候 言葉で綴る日本の一年

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    2019年

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  • 嘉納治五郎 -その生涯と精神-

    2017年

  • 門 -文豪セレクション-

    2016年

  • 四季のうた -日本の童謡・唱歌-

    2015年

  • 昔むかし 弐

    2014年

  • 宮沢賢治作 「雨ニモマケズ」

    2013年

  • 新美南吉作 「狐」

    2012年

  • 続・日本神話 八岐大蛇〜 ヤマトタケル

    2011年

  • 日本神話 日本のはじまり〜 天岩戸

    2010年

  • うらしま太郎

    2009年

  • 「竹取物語」

    2008年

  • 小泉八雲作 耳なし芳一

    2007年

  • 宮沢賢治作 狼の森と笊森、盗森

    2006年

  • 宮沢賢治作 どんぐりと山猫

    2005年

  • 祭りだ わっしょい! 年中行事のこころ

    2004年

  • 「昔むかし」 お伽噺のこころ

    2003年

  • 古池や 詩歌のこころ

    2002年

  • 一期一会 「道」のこころ

    2001年

  • だるまさんがころんだっ!伝承子どもの遊び

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