狼森と笊森、盗森Wolf Forest, Basket Forest, and Thief Forest

2006年は、前年に引き続き宮澤賢治の作品を取り上げました。
「狼森と笊森、盗森」は大地の香り、森の匂いが満ち充ちた作品です。岩手山が噴火したあとにできた森に移り住んできた農民とその家族たちが、畑を作り、丸太小屋を立て、子供たちをふやす…。
森と人間の対話がユーモラスに描かれた民話調の作品です。スケールの大きさが感じられます。


「狼森と笊森、盗森」より
絵本情報
- 絵本タイトル
- 狼森と笊森、盗森(おいのもりとざるもり、ぬすともり)
- 発行年
- 2006年1月1日
- 原作
- 宮澤 賢治
- 絵・装丁
- 松田 けんじ
- 編集
- イデア絵本委員会
- サイズ
- H278×W220(mm)
- 言語
- 日本語、英語、中国語(簡体字)、スペイン語
- 発行
- 株式会社 イデア・インスティテュート
イラストレーター紹介


1940 年、北鎌倉に生まれ、戦争のため5歳のとき山形県・新庄市に疎開し、高校卒業までを過ごす。
子供のころの体験を 「原風景」 とし、絵を描いている。
著書に、「祭のこころ」、「揺籠のうた」、「一期一會」、「祭りだ『わっしょい!』」、「どんぐりと山猫」、「狼森と笊森、盗森」、「耳なし芳一」、「竹取物語」、「うらしま太郎」などがある。