研究開発

RESEARCH & DEVELOPMENT

言語その他の条件に応じ
柔軟、的確な翻訳制作ができるよう、
技術面から支援します

イデア・インスティテュートの取り扱い業務において、目的の言語や使用する制作環境は多種多様です。目的の言語をお客様ご要望のアプリケーションで問題なく制作(DTP)するには、アプリケーションの特性や、言語の特徴、文字の成り立ち、またそれらの組み合わせなど様々な要素が絡んできます。イデア・インスティテュートでは社内に独自の研究開発体制を備えているおかげで、安定した制作環境の確保や精度の高い翻訳・制作のサポートなど、個々の状況に応じて即時に対応することが可能です。

イデア・インスティテュートの研究開発の考え方

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翻訳や多言語制作を中心とする主業務において、業務遂行に必要な問題解決を、技術的な側面から支援します。言語、ソフトウェアを問わず必要事項は調査研究し、適宜支援ツール開発等を行い、目的の言語や最終提供形態に合わせて最適のサービスを提供することを目指します。

実績

イデア・インスティテュートの研究開発は1999年に制度化し、年間50件程度の課題に取り組んできました。
具体例としては次のようなものがあります。

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InDesign制作支援

InDesignがサポートしている言語は、数多くありません。目的の言語がInDesignでサポートされていない場合、思いがけない問題が起こることがあります。例えば、一部の言語では索引が正しい順序で並びません。そのため、正しい順序の索引作成ツールを開発しました。それ以外にも、制作支援として、Word、Excel等のOfficeアプリケーションから、特定の条件テキストを自動的にInDesignへ流し込むツール開発など行っております。

また、作成されたInDesignデータのチェック支援として、リンクされているイラストのリンクパス一覧出力や、索引ラベル自動表示ツールなどを用意して導入しています。

FrameMakerのテキストオーバーフロー検出

FrameMakerプラグインの開発。テキスト枠にテキストがあふれて隠れていないかを検出するためのツールを作成しました。

その後、単純なつくりでは正しく判定できない例があることが判明し、数回、改良を重ねたのち、実用に供しています。

QAチェックのツール群

ExcelやPDFでのスペルチェックツール、翻訳の原文との整合性のチェックのための自動比較手段、DTPの各種書式設定をチェックするための情報抽出ツール、チェックのためのリンク一覧作成やリンクへのラベル付け、要注意文言のハイライト、訳文否定語チェック、など、現場の要望に応えて各種ツールを開発して導入しています。

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翻訳支援ツール(CAT Tool)

翻訳支援ツールを効率的に活用するために様々なツールを開発しています。

一括プロジェクト作成プラグインや、翻訳支援ツールで利用する翻訳メモリを作成するために、バイリンガルデータから翻訳メモリ互換形式であるTMXへ変換するツール、翻訳バイリンガルデータから、レビュー用Word書出しツール等を準備しております。

機械翻訳

近年、翻訳精度が向上している機械翻訳ですが、まだまだ数多くの問題もあります。少しでも効率的に利用するために、イデアではいくつかのツールを開発しています。

「です・ます」調を「である」調へ自動変換するツール、翻訳支援ツールと機械翻訳を連携するプラグイン開発等があります。

DITAトピックファイル名の一括変更

翻訳対象として支給されるファイルは、依頼元の取扱説明書等DITAコンテンツの管理システム(CCMS)から書き出されたトピックファイルです。各ファイルの名称は、機械的に割り振られた数値(GUID)からなる長いIDで始まっています。それでは、ファイルを直接扱う作業者には必ずしも便利ではありません。そこで、DITAマップを参照して作業用のファイル名に一括変更、また作業後復元するツールを用意して翻訳・制作の作業効率化を図りました。